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「薬用植物 フェンネル」
フェンネルは地中海沿岸を原産とし、日本には平安時代に中国から渡って来ました。
夏に黄色の小花を多数つけ、秋に楕円形をした茶褐色の実をつけます。
お薬としての名前は「茴香」(ウイキョウ)といい、果実に健胃整腸、鎮痛、去痰、駆風作用などがあると言われています。安中散という漢方薬や市販の太田胃散、仁丹などにも配合されています。
香り高く、若葉や種子はカレーなどの香辛料としても用いられますし、地域によっては食後のガムのように種子を噛む習慣もあるそうです。
古代ギリシャ語では「マラトン」といい、マラソンの語源となったマラトンの地に群生していたのが語源であるという説があります。
カレーに入っている香辛料とマラソンに不思議な繋がりがあるのも、面白い話ではないでしょうか。